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機動戦士ガンダムブログ@ファーストガンダムをしゃぶりつくす!!

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ララァ・スン
(Larah Sune U.C.?年~0079年12月28日)(CV:潘恵子)


最終階級ジオン軍少尉。

機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)
終盤に登場した女性。

彼女のニュータイプ能力は非常に高く、
(アムロ・レイやシャア・アズナブルよりも高いという説もあります。)
サイコミュシステムを搭載したモビルアーマー「エルメス」による
オールレンジ攻撃により
宇宙要塞ソロモン攻略戦の後に集結していた
地球連邦軍の艦船やモビルスーツを次々と撃破し、
ソロモンの亡霊と地球連邦軍に恐れられました。



ララァとアムロ、シャアとセイラの錯綜した戦いの折、
その生と死の狭間のほんの一瞬、
アムロとララァは意識を共振させ未来のビジョンを見ることになります。

それはアムロにとって希望でもありましたが、
同時に悲劇でもありました。
(次作Zガンダムでは、アムロは宇宙に出ることを怖がります。
それは、このララァとの共振が大きな理由です)


また、この時のララァの死が、
卓越した2人のニュータイプ(シャアとアムロ)を、
同じ理想を持ちながらも、
その14年後の『逆襲のシャア』(第二次ネオ・ジオン抗争)の時代に至るまで、
結局のところは相容れることができない関係にさせます。



彼女は幼少期から、非常に不遇の環境で育っていました。
こうした境遇から自分を救い出してくれた
(自分の価値を認めてくれた)
シャアに対して、彼女は恋愛感情を抱いており、
アムロが評するように本来「戦いをする人ではない」彼女が戦場に臨んだのも、
ひとえにシャアの期待に応えるためでした。


シャアも彼女の感情に応えていたようですが、
シャアのそれが本当の意味での恋愛感情であったかどうかは甚だ疑問です。

『逆襲のシャア』では、
彼女を指して「私の母親になってくれたかもしれない女性(ひと)」と語っています。
シャアは、ララァの中に、
自分の恋愛の対象としての女性よりも、
母親としての母性を望んでいたのかもしれません。



ガンダムの原作者であり総監督である富野由悠季が、
アムロとララァ、そしてシャアとの関係のみに
スポットを絞った小説「密会~アムロとララァ」を近年描き、
その中で、シャアに拾われる前のララァの姿が描いています。

そこではインドのガンジス川畔にある高級士官の為の売春宿に、
生きる為に売られてきたとあります。

そんな中ガルマ戦死の責任を問われ、
左遷され東南アジアを彷徨っていたシャアがこの売春宿に接待で連れて来られます。

何かを感じていたシャアは、
通された部屋でララァと遭いその才能を確信します。

そしてシャアは金塊をつんでララァを(一方的に)身請けし、
ニュータイプ研究所での実験を経て宇宙にあがることになったと描かれています。





ララァ・スンは『機動戦士ガンダム』の最重要人物の一人であることはもちろん、
この作品の後半最大のテーマ「人類の覚醒」、「人間の新生」の象徴的存在でもあります。

富野監督がこの作品を通じて最も表現したかったものを、
彼女は究極的な形において担い、具現したともいえるのではないでしょうか。


このララァを、
そして、彼女とアムロとが幻視する人間存在の可能性を描くこと。

事実、監督の次回作『伝説巨神イデオン』(特にその劇場版)、
そしてそれ以後の諸作品、
そして現在に至るまでの、現実における監督のもろもろの発言の核心部
(「覚醒」の促し、「人間の現状」への悲嘆、そしてそれと表裏一体の「人間の新生の可能性」の信念)
は、すべて、まさにこのララァという人物に由来しているといってすら過言ではないのかもしれません。




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